菓子店舗詳細

店舗情報

銘菓 月世界本舗

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 富山を代表する銘菓「月世界」(つきせかい)で知られる月世界本舗は、明治30年創業の老舗。本店は富山市内を走る市電の“西町駅”からすぐのところにあり、店内にはゆったりくつろげる喫茶スペースも設けられています。
 この喫茶スペース…富山土産のお菓子を買っても食べられる場所がない、というお客さまの声を受けて造られたそうで、本格的なコーヒーとともに買ったばかりのお菓子をお楽しみいただけます。
業種
和菓子
店舗名
銘菓 月世界本舗(めいか つきせかいほんぽ)[ 有限会社 月世界本舗 ]
所在地
〒930-0057富山県富山市上本町8-6
電話番号
076-421-2398
ファックス番号
076-423-1260
販売責任者
吉田 栄一
公式HPなど
ホームページ

商品情報(1)

こだわりの逸品

月世界

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 新鮮な鶏卵と砂糖2種類(和三盆、白双糖)、そして寒天を使った口当たりのよい上品なお菓子です。卵は県内でも特に養鶏が盛んなことで知られる小矢部市津沢産のものを使っています。(1本420円~)1個(本)あたりのお値段:420円(税込)

こだわりの技

 寒天と砂糖で作った蜜と泡立てた卵とを混ぜ合わせ冷却し、商品のサイズに切って一昼夜寝かせて、乾燥させるという手作業で作っています。やはり季節や天候によっては蜜の煮詰め方や蜜と卵の配合温度を変えたり、寝かせる時間を長くしたりと工夫を凝らしています。
 歯ごたえがあるが口のなかでそっと溶ける不思議な食感が特徴のお菓子ですので、特に乾燥工程には気を使って作業しています。昔は炭を焚いて乾燥させる専用室があったのですが、いまは機械の熱風で乾燥させています。とはいえ昔ながらの食感を維持するためには、機械まかせにするわけにもいかず導入当初は夜中に起きて状態を確認したりしました。

商品開発ストーリー

 創業当初からの商品ですのでもう120年ぐらいになりますが、全国でも類を見ないお菓子だと自負しています。事実、京都の方も「こんなお菓子は食べたことがない」とおっしゃられていました。
 名前の由来は、暁の空に浮かぶ月影が天空に輝いている美しい表情からきています。お菓子づくりは早起きして作業しなければならないので、そのときに見た月の感じをお菓子にしたかったそうです。

商品情報(2)

こだわりの逸品

まいどはや

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 マシュマロのような食感の和菓子で卵や砂糖に加え、水飴を配合しています。ゆず風味、ごま風味と味のバリエーションがあるのですが、味つけに際しましてはエッセンスオイルを使用しています。(6個入り840円~)1個(本)あたりのお値段:140円(税込)

こだわりの技

 ほとんどを手作業で行っています。月世界はデパート等でも販売しているのですが、このお菓子に関しましてはできる限りよそでは販売したくないという思いがありまして、作る量も限定し、販売も基本的には本店のみで行っています。

商品開発ストーリー

 いまから約30年前、富山の置県100年を記念して作ったお菓子です。“まいどはや”というのは「お元気ですか」「お変わりありませんか」といったニュアンスの越中人の挨拶の言葉で、昔薬の行商人たちもよく使っていたという伝えがあります。
 言葉の響き自体とてもやわらかい感じがあるので、その雰囲気をお菓子にしてみようと思い作りました。どうしてもこの言葉を商品名にしたく商標自体はそれ以前から取得していたのですが、ちょうど置県100年ということもあり商品化した次第です。

オリジナルテーマ

お菓子に対する思い

 我が家には初代からの家訓が3つございまして、1つは政治に関わるな、ということ。これはお客さまのなかには異なった政党を支持されている方もいるので偏った商売はするな、という教えです。
 2つ目は賭博をするな。博打が絡むとどんなに仲のいい友人でも関係がおかしくなる、ということからきています。ですので私が子どものころは、トランプはもとより双六に使うサイコロまで取り上げられました。
 そして最後は芸事をするな。これは初代が最後に修業に行ったお店の若旦那が、芸事の師匠に入れあげてしまい商売がおろそかになってしまったことを教訓としています。どれも商売に通じる教えだと思いますので、この家訓を守りつつ、すべてはお客さまに喜んでいただける菓子づくりを目指して今日までやってまいりました。和菓子というとどうしてもお茶というイメージが強いかと思いますが、当店の商品はコーヒーにも合いますので、ぜひ試していただきたいと思います。

お客様からの声(評価)

 当店のお菓子はどちらもふわっと口当たりがよいので「おたくのお菓子は美味しいんだけど、食べだすとついつい丸ごと食べてしまう」という声をお聞きします。また口の悪い方には「おまえのところは半分空気を売っているようなものだ」とおっしゃられたこともあります。“まいどはや”に関しましては最近とみに女性のファンの方が増えまして、県外からも数多く注文が寄せられています。
 あと印象に残っているのは、昔内科のお医者さんが「病気のときは月世界を食べなさい」と勧めていたそうです。食べやすく、しかも卵と砂糖を使っているので滋養があるから健康回復に良いということで勧められたのだと思います。
 さらにもう1つ、これはお客さまからの評判ではないのですが、エピソードとしてつけ加えるとすれば、昭和天皇が北海道にいらっしゃられた際、地元の方がお茶菓子として月世界をお出ししたところ、昭和天皇が「これは富山の月世界ではないか」とおっしゃられたことが地元の新聞で報じられたそうで、大変名誉なことと感激しました。

安全性について

 日常の清掃、衛生管理といった基本的なことは徹底しています。また通販などで夏場に商品を発送する際は、賞味期限や品質上の問題はないのですが念のために冷蔵で送るようにしています。

おすすめの菓子店のご紹介

 同じ富山市内にある「清進堂」さんです。電車の形をした可愛い7色のパッケージで富山人気の“ライトレール最中”や秋冬限定の“いちご大福”が特に有名なお店です。