店舗情報
福多屋菓子舗
商品情報(1)
こだわりの逸品
おもかげ
北海道産の小豆を使って作ったこし餡を求肥で包み、最中風の紅白の薄種ではさんだお菓子です。1個(本)あたりのお値段:110円(税込)
こだわりの技
現在では一部機械化はしているのですが、製法自体は昔と変わっていません。仕上げの焼印も1つひとつ手作業で行っています。また求肥や餡の塩梅は気温や湿度に大きく左右されることから、五感をフルに使った繊細な感覚を必要としますので、長年勤めているベテランの職人が担当しています。
商品開発ストーリー
大正末の創業当時からの商品なのですが、黒部峡谷に楚々と香るしゃくなげをお菓子で表現したいという思いから作ったと聞いています。戦中戦後の砂糖難の時代は代用甘味料が出回っていたそうなのですが、私の祖父は「そんなものは使えない。そんなものはお菓子じゃない」とかたくなに製造を拒否し、一度は店をたたむことを決意したそうです。おかげさまで終戦から5年後、製造を再開することができたのですが、今度は注文が殺到し3日間眠らずに作業したこともあったと聞いています。
オリジナルテーマ
お菓子に対する思い
ただお菓子を売るのではなく、お菓子を通してお客さまに幸せをお売りする、という思いで日々精進しています。お菓子を食べることで幸せなひとときを過ごしていただくことが私自身の願いでありますし、またこの仕事の本質と考えています。これからも嗜好の変化に対応しながらも、お菓子づくりを通して伝統の継承と地域の発展に力を尽くしたいと思います。
お客様からの声(評価)
“おもかげ”は賞味期限が10日間と和菓子としては日持ちがするほうですので、お土産品として買われるお客さまが多いです。その一方で、これは私の母が祖母から聞いた話なのですが、この近くにある橋が昭和42年に造りかえられるときに、役場の人から「おたくのお菓子の名前をつけさせていただいてもよろしいですか?」と聞かれたそうです。それを承諾したところつけられたのが「想影橋」(おもかげばし)という名前です。そのような申し出をしていただけて本当にありがたく思いますし、またそれほどまでに地元の皆さんに愛されているお菓子を作り続けていられるということは、とても名誉なことだと思っています。
安全性について
お客さまの口に入るものですので、衛生面につきましては日々心がけています。自分も食べて安心できるような商品でなければ、とてもお客さまにはお出しできませんので、とにかく基本的なことをちゃんと行うよう徹底しています。
おすすめの菓子店のご紹介
“鹿の子餅”で知られる高岡市の「不破福寿堂」さんです。長年にわたりずっと同じ商品を作り続けているところがすごいと思いますし、またこちらの若旦那とは以前、同じ職場で修業をしていたこともあり、常々尊敬しているお店です。